掛川市議会 2019-03-05
平成31年第 1回定例会( 2月)−03月05日-04号
以上の観点から、
補正予算(第 7号)の議案に反対いたします。
以上です。
○議長(
鈴木正治君) 次に、 6番、
寺田幸弘君、御登壇ください。
〔6番
寺田幸弘君 登壇〕
◆6番(
寺田幸弘君)
議席番号 6番、
寺田幸弘です。
私は、ただいま議題となっています議案第33号、平成30年度掛川市
一般会計補正予算(第 7号)について、これを賛成とすべき立場から意見を述べさせていただきます。
今回、
一般会計の
補正規模は 4億 8,386万 1,000円の減額であります。ほとんどが
事業費の精算による
減額補正でありますが、本
補正予算で余裕の生じた財源を活用し、
財政調整基金の繰入金を 7億 3,889万円減額することで約39億円の
基金残高を確保し、平成31年度の
財政需要に備えたことは、
財政健全化の取り組みとして評価するものであります。
昨年 9月の台風24号による被害への対応については、
農業用施設に係る
復旧支援のため、
被災農業者向け経営体育成支援事業補助金 1億 750万円や
施設園芸用廃ビニール処理費補助金 150万円を追加したほか、大須賀第二
排水機場などが被災した
浅羽地域湛水防除施設組合への
負担金 3,186万円を増額するなど、早期の復旧に向けた適正な支援として大いに評価するものであります。
国の
補正予算への対応では、 3地区の
県営事業負担金として、高天神 3期地区の
農道整備事業に 625万円、
佐束地区の
土地改良事業に 2,726万 2,000円、
原野谷川防災ダムしゅんせつ事業に 430万円をそれぞれ計上しており、一層の
事業進捗が図られるものとして評価するものであります。
また、
消費税率引き上げに伴い、低
所得者や
子育て世帯の消費に与える影響を緩和し、地域における消費を喚起することを目的とする
プレミアム付商品券事業21万 2,000円の追加は、平成31年度の
事業実施に向けて、着実に準備が進められるよう期待するものであります。
その他の事業では、
ふるさと納税にかかわる
寄附金増額に伴う返礼のための経費 6,822万 3,000円の増額、
利用者数の増加に伴う
子ども医療助成事業費 771万 3,000円の増額及び
イノシシ処理頭数の増加に伴う
有害鳥獣駆除事業費 145万 8,000円の増額、さらに、小中学校における
就学援助の
対象者が増加したことなどによる要
保護生徒・
児童就学支援費 660万 7,000円の増額など、それぞれ必要額の確保が図られており、本年度の 2
月補正予算として、いずれも不可欠な内容と判断されるものであります。
本
年度予算では、
法人市民税や入湯税の増額があったものの、平成31年度以降は、
消費税率の
引き上げ、
海外経済の動向など景気の先行きは不透明な状況にありますので、今後とも
自主財源の確保に努めるとともに、限られた財源を最大限有効に活用されるよう期待し、私の
賛成討論とさせていただきます。
○議長(
鈴木正治君) 以上で通告による討論は終わりました。
これをもって討論を終結します。
これから採決に入ります。
本件に対する各
委員長の報告は、いずれも可決すべきとするものであります。本件は
委員長報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(
鈴木正治君) ありがとうございました。御着席ください。
起立多数であります。
したがって、本件は原案のとおり可決することに決定しました。
△日程第2 議案第34号〜議案第39号
○議長(
鈴木正治君) 日程第 2、議案第34号から議案第39号までの 6件について
一括議題とします。
本 6件に関し、これから
委員長の報告を求めます。
まず、
文教厚生委員長、
松本均君、御登壇願います。
松本均君。
〔
文教厚生委員長 松本均君 登壇〕
◎
文教厚生委員長(
松本均君) ただいま議長から報告を求められました議案第34号から議案第36号の 3件につきまして、
文教厚生委員会における審査の概要と結果について順次報告申し上げます。
本 3件は、
一般会計補正予算の審査後、続けて審査いたしました。
まず、議案第34号、平成30年度掛川市
国民健康保険特別会計補正予算(第 3号)について御報告いたします。
当局説明の後、質疑を求めたところ、委員より、一般被保険者療養
給付費について、医療の高度化等による増額ということであるが、高度化とは具体的にどのようなことかとの質疑があり、当局より、最先端の技術を使った検査を受けたり、最新の抗がん治療薬や白血病治療薬を使った治療を受けると、件数は少なくても
医療費が伸びるとの答弁がありました。
委員より、一般被保険者国民健康保険税の現年度課税分の収納率が上がっている。一方で納めることのできない方がいる中で、このまま上げ続けることについて無理を感じるとの意見があり、当局より、国民健康保険の基本は相互扶助の制度であり、収納率は 100%が理想である。納めることができない方に対しては、納税相談をしていただき、適正な対応をとっていただいているとの答弁がありました。
さらに委員より、短期被保険証や資格証明書の方に対しての対応をするべきではないかとの意見があり、当局より、納税課と相談をしながら発行手続を行っているものである。救急車で運ばれるような命にかかわる病気の場合などに対しては、 3割負担でかかれるような措置をとっている。また、ふくしあと連携しながら対応しているとの答弁がありました。
以上で質疑を終了し、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第34号は、賛成多数にて原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第35号、平成30年度掛川市
後期高齢者医療保険特別会計補正予算(第 3号)について申し上げます。
当局説明の後、質疑を求めたところ質疑なく、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第35号は、
全会一致にて原案のとおり可決すべきものと決定しました。
続きまして、議案第36号、平成30年度掛川市
介護保険特別会計補正予算(第 3号)について申し上げます。
当局説明の後、直ちに審査に入りました。
委員より、保険者機能強化推進
交付金制度について質疑があり、当局より、平成30年度から始まった事業である。市町村の自立支援・重度化防止等の取り組みを支援するために創設された。介護保険料のかわりにこの
交付金を充当できれば、保険料の増額分を抑えることにつながると思っている。介護支援、予防支援に向けての事業を進めていければと考えているとの答弁がありました。
委員より、地域密着型介護サービス
給付費と居宅介護サービス
給付費の違いについて質疑があり、当局から、デイサービスの定員については18人以下が地域密着型介護サービスであり、19人以上になると居宅介護サービスとなるとの答弁がありました。
以上で質疑を終結し、委員から意見を求めたところ、現年の介護保険料を納めることができないと介護サービスが受けられなくなる。収納率を上げるような政策が進んでいくことに危惧を感じるとの意見がありました。
以上で討議を終結し、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第36号は、賛成多数にて原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、
文教厚生委員会、
委員長報告といたします。
○議長(
鈴木正治君) 次に、
総務委員長、
二村禮一君、御登壇願います。
〔
総務委員長 二村禮一君 登壇〕
◎
総務委員長(
二村禮一君) ただいま議長より報告を求められました議案第37号、平成30年度掛川市
公共用地取得特別会計補正予算(第 1号)について、その審査の概要と結果につきまして報告いたします。
本件は、
一般会計補正予算に引き続き審査をいたしました。
当局説明の後、質疑を求めたところ質疑なく、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第37号については、
全会一致にて原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上、
総務委員会、
委員長報告といたします。
○議長(
鈴木正治君) 続いて
環境産業委員長、
小沼秀朗君、御登壇願います。
〔
環境産業委員長 小沼秀朗君 登壇〕
◎
環境産業委員長(
小沼秀朗君) ただいま議長より報告を求められました議案第38号及び議案第39号の 2件について、その審査の概要と結果を報告いたします。
本 2件は、議案第33号に引き続き審査をいたしました。
まず、議案第38号、平成30年度掛川駅
周辺施設管理特別会計補正予算(第 2号)について申し上げます。
当局説明の後、質疑を求めたところ、駅南・駅北駐車・駐輪場使用料の収入減に関連して、委員より、利用者の利便性を高めるため市営駐車場の共通利用券を早急に整備すべきであるとの意見があり、当局より、共通券への変更による問題点はないかを検討しながら進めていくとの答弁がありました。
委員より、ほのぼのパスのエレベーター完成が 3年後となっているが、来年度はラグビーワールドカップがあるため、前倒しできないのかとの質疑があり、当局より、JR東海と協議をしていくために、多くの概略設計や詳細設計を行う必要がある。協議期間が短縮されれば、完成が早まることも考えられるとの答弁がありました。
以上で質疑を終結し、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第38号は、
全会一致にて原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第39号、平成30年度掛川市
公共下水道事業特別会計補正予算(第 2号)について申し上げます。
当局説明の後、質疑を求めたところ質疑なく、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第39号は、
全会一致にて原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上、
環境産業委員会の
委員長報告といたします。
○議長(
鈴木正治君) 以上で各
委員長の報告は終わりました。
これから
委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」との声あり〕
○議長(
鈴木正治君) 質疑なしと認め、これをもって質疑を終結します。
これから討論に入りますが、討論の通告はありませんので、討論なしと認め、これをもって討論を終結します。
これから採決に入ります。
初めに、議案第34号及び議案第36号について起立採決します。
本 2件に対する
委員長の報告はいずれも可決すべきとするものであります。本 2件は
委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(
鈴木正治君) ありがとうございました。御着席ください。
起立多数であります。
したがって、本 2件は原案のとおり可決することに決定しました。
次に、議案第35号及び議案第37号から議案第39号までの 4件について一括採決します。
本 4件に対する各
委員長の報告はいずれも可決すべきとするものであります。本 4件は
委員長報告のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「なし」との声あり〕
○議長(
鈴木正治君) 御異議なしと認めます。
したがって、本 4件は原案のとおり可決することに決定しました。
△日程第3 議案第40号、議案第41号、議案第43号、議案第44号、議案第48号、議案第49号
○議長(
鈴木正治君) 次に、日程第 3、議案第40号、議案第41号、議案第43号、議案第44号、議案第48号及び議案第49号の 6件について
一括議題とします。
本 6件に対し、これから
委員長の報告を求めます。
まず、
総務委員長、
二村禮一君、御登壇願います。
〔
総務委員長 二村禮一君 登壇〕
◎
総務委員長(
二村禮一君) ただいま議長より報告を求められました議案第40号、議案第41号、議案第43号及び議案第44号の 4件について、その審査の概要と結果を御報告申し上げます。
本 4件は、特別会計
補正予算に引き続き審査をいたしました。
まず、議案第40号、
静岡地方税滞納整理機構規約の変更について申し上げます。
当局説明の後、質疑を求めたところ特に申し上げる質疑はなく、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第40号については、
全会一致にて原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第41号、
市道掛川高瀬線道路改良工事請負契約の締結について申し上げます。
当局説明の後、質疑を求めたところ、委員より、応札した 6企業体の社名を伺うとの質疑があり、当局より、藤本・山田特定建設工事共同企業体、山本・中山特定建設工事共同企業体、大浜中村・東豊興業特定建設工事共同企業体、若杉・戸塚特定建設工事共同企業体、金原・遠興特定建設工事共同企業体、、松下・掛土特定建設工事共同企業体であるとの答弁がありました。
以上で質疑を終結し、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第41号については、
全会一致にて原案のとおり可決すべきものと決定しました。
続いて、議案第43号、
辺地総合整備計画の変更について申し上げます。
当局説明の後、質疑を求めたところ、委員より、小島橋のかけかえはどのような手法で行い、いつから開始するのかとの質疑があり、当局より、今ある橋の上流部に新たな橋をかけるため、現状の橋を通行してもらい、新設後に壊すことになる。工事は平成33年度に開始となるとの答弁がありました。
委員より、登山道入り口の休憩所に整備するトイレやベンチはどのような程度の広さになるかとの質疑があり、当局より、おおよそ20平方メートルであるとの答弁がありました。
以上で質疑を終結し、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第43号については、
全会一致にて原案のとおり可決すべきものと決定しました。
続いて、議案第44号、字の区域変更について(
南西郷地区等)を申し上げます。
当局説明の後、質疑を求めたところ質疑なく、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第44号については、
全会一致にて原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上、
総務委員会、
委員長報告といたします。
○議長(
鈴木正治君) 次に、
環境産業委員長、
小沼秀朗君、御登壇願います。
〔
環境産業委員長 小沼秀朗君 登壇〕
◎
環境産業委員長(
小沼秀朗君) ただいま議長より報告を求められました議案第48号及び議案第49号の 2件について、その審査の概要と結果を報告いたします。
本 2件は、議案第38号に引き続き審査をいたしました。
まず、議案第48号、公の施設の
指定管理者の指定(掛川市再
開発住宅)について申し上げます。
当局説明の後、質疑を求めたところ、委員より、指定管理先に静岡県住宅供給公社を指定した理由を伺うとの質疑があり、当局より、掛川市には再
開発住宅等の 6倍の市営住宅があり、市営住宅については公社に管理代行による業務を委託している。そのため、市営住宅の委託先と合わせたほうが合理的な
委託事業ができるからであるとの答弁がありました。
以上で質疑を終結し、討論を求めたところ討論なく、採決の結果、議案第48号は、
全会一致にて原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第49号、公の施設の
指定管理者の指定(掛川市
住環境整備モデル住宅)について申し上げます。
当局説明の後、質疑を求めたところ特に申し上げる質疑なく、討論を求めたところ特に申し上げるべき討論なく、採決の結果、議案第49号は、
全会一致にて原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上、
環境産業委員会の
委員長報告といたします。
○議長(
鈴木正治君) 以上で各
委員長の報告は終わりました。
これから
委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
〔「なし」との声あり〕
○議長(
鈴木正治君) 質疑なしと認め、これをもって質疑を終結します。
これから討論に入ります。
討論の通告がありますので、これを許します。
まず、議案第48号及び議案第49号について、 7番、
勝川志保子さん、御登壇願います。
〔7番
勝川志保子君 登壇〕
◆7番(
勝川志保子君) 7番、日本共産党、
勝川志保子です。
議案第48号、掛川市再
開発住宅、公の施設の指定管理の指定について、反対の立場から討論に参加させていただきます。
昨年の議会の中で、公共住宅の不正入居者に対する裁判費計上のための議案が提出され、私は反対をいたしました。その際にも言及しましたが、公営住宅は、現在生活困窮者支援の意味合いが大変強く、市が市民の生活を守るセーフティーネットとしての役割を果たしていく観点で運営をしていかなくてはならないと考えております。指定管理の適用をすることで、合わせて提出されている条例の改正案でも明らかなように、さまざまな問題の権限、これが指定管理である県住宅供給公社に移るわけです。
昨年度は、指定管理のこの議案、私は賛成しています。福祉的意味合いの強い公共施設、公共の意味合いが強い施設、これを指定管理していくことには私は問題があると考えるに至りました。よって、今回この議案に反対します。
議案第49号、掛川市
住環境整備モデル住宅、公の施設の指定管理の指定についても同様の理由により反対いたします。
滞納をなくすといった本来の業務ができるようになるという担当課の説明もありましたが、市営住宅が住まいのセーフティーネットである以上は、滞納が生まれやすく問題も起こりやすい部署であることはいたし方のないことだと考えております。指定管理委託ではなく、福祉課、困窮者支援と連携した支援につながる暖かい運用を望みます。
以上です。
○議長(
鈴木正治君) 次に、同じく議案第48号及び議案第49号について、 2番、藤原正光君御登壇ください。
〔2番 藤原正光君 登壇〕
◆2番(藤原正光君)
議席番号 2番、創世会、藤原正光です。
私は、議案第48号、公の施設の
指定管理者の指定について(再
開発住宅)について、賛成の立場から意見を申し上げます。
現在、本市では15団地 528戸の公的賃貸住宅を管理しており、このうち約86%に当たる13団地 454戸が市営住宅です。そして、市営住宅については、公営住宅法第47条に規定される管理代行制度により、住宅管理業務の大半を静岡県住宅供給公社へ委託しております。一方、再
開発住宅は公営住宅法に規定される公営住宅ではなく、市営住宅と同様の趣旨・目的により住宅に困窮する方々に低廉な家賃で賃貸している今日であっても、管理代行制度の適用を受けることができない法体系となっております。
このため、再
開発住宅は
指定管理者制度を用いて静岡県住宅供給公社へ市営住宅と同様の管理業務を委託しているところでありますが、その内実は市営住宅と何ら変わらず、一元的に入居者募集や24時間対応の相談窓口の開設、高齢者向けの見守りサービスや孤立化防止を目的とした講座の開催等を行っているところであります。
また、管理業務における問い合わせや苦情への対応等で個別の判断を求められる場合は、その都度市と公社の間で相談、協議等を経た上で対応しており、市と公社間の連携体制も確保しております。
また、静岡県住宅供給公社は県営住宅の管理業務を長年にわたり受託しており、公営住宅制度特有の法制度や入居者ニーズに関する経験やノウハウを持ち、業務を円滑に遂行するための能力にもたけております。
したがって、市営住宅とあわせた効率的な管理と、入居者あるいは入居希望者にわかりやすい住宅管理業務を行うために適正であることから、再
開発住宅の管理者に静岡県住宅供給公社を指定することは適正であると考え、私の
賛成討論とさせていただきます。
次に、議案第49号、公の施設の
指定管理者の指定(
住環境整備モデル住宅)について賛成の立場から意見を申し上げます。
現在、本市では15団地 528戸の公的賃貸住宅を管理しており、このうちの約86%に当たる13団地 454戸が市営住宅です。そして、市営住宅については、公営住宅法第47条に規定される管理代行制度により、住宅管理業務の大半を静岡県住宅供給公社へ委託しております。一方、
住環境整備モデル住宅は公営住宅法に規定される公営住宅ではなく、市営住宅と同様の趣旨・目的により住宅に困窮する方々に低廉な家賃で賃貸している今日であっても、管理代行制度の適用を受けることができない法体系となっております。
このため、
住環境整備モデル住宅は
指定管理者制度を用いて静岡県住宅供給公社へ市営住宅と同様の管理業務を委託しているところでありますが、その内実は市営住宅と何ら変わらず、一元的に入居者募集や24時間対応の相談窓口の開設、高齢者向けの見守りサービスや孤立化防止を目的とした講座の開催等を行っているところであります。
また、管理業務における問い合わせや苦情への対応等で個別の判断を求められる場合は、その都度市と公社の間で相談、協議等を経た上で対応しており、市と公社間の連携体制も確保しております。
また、静岡県住宅供給公社は県営住宅の管理業務を長年にわたり受託しており、公営住宅制度特有の法制度や入居者ニーズに関する経験やノウハウを持ち、業務を円滑に遂行するための能力にもたけております。
したがって、市営住宅とあわせた効率的な管理と、入居者あるいは入居希望者にわかりやすい住宅管理業務を行うために適正であることから、
住環境整備モデル住宅の
指定管理者に静岡県住宅供給公社を指定することは適正であると考え、私の
賛成討論とさせていただきます。
○議長(
鈴木正治君) 以上で通告による討論は終わりました。
これをもって討論を終結します。
これから採決に入ります。
まず、議案第48号及び議案第49号について起立採決いたします。
本 2件に対する
委員長の報告はいずれも可決すべきとするものであります。本 2件は
委員長の報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
○議長(
鈴木正治君) ありがとうございました。御着席ください。
起立多数であります。
したがって、本 2件は原案のとおり可決することに決定いたしました。
議案第40号、議案第41号、議案第43号及び議案第44号の 4件について一括採決します。
本 4件に対する
委員長の報告はいずれも可決すべきとするものであります。本 4件は
委員長報告のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「なし」との声あり〕
○議長(
鈴木正治君) 御異議なしと認めます。
したがって、本 4件は原案のとおり可決することに決定しました。
△日程第4
特別委員会の
委員長報告
○議長(
鈴木正治君) 次に、日程第 4、
特別委員会の
委員長報告を議題とします。
本件に関し、これから
委員長の報告を求めます。
なお、
委員長報告に対する質疑は行わない申し合わせとなっておりますので、御了承願います。
それでは、観光振興
特別委員会委員長、大石勇君、御登壇願います。
〔
観光振興特別委員長 大石勇君 登壇〕
◎
観光振興特別委員長(大石勇君) ただいま議長から報告を求められました観光振興
特別委員会での調査・検討・協議の概要について御報告をいたします。
初めに、国は、成長戦略の大きな柱の一つとして観光を掲げ、地方創生の切り札として、世界から訪れたくなる日本を目指し、観光先進国を実現していくため、2020年に訪日外国人観光客数を 4,000万人とする目標を掲げています。このような中で、昨年 4月から 3年間、全国の
JRグループ 6社と地方自治体・観光
事業者などが一体となって取り組む国内最大規模の観光キャンペーンが実施されており、本県でも「静岡県デスティネーションキャンペーン」が展開されています。そして、2019年はラグビーワールドカップ、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。
このような状況下、国内外から多くの観戦客、観光客を呼び込むための仕掛けや訪れていただいた方に快適に過ごしていただくための環境整備について調査・研究を行うため、本
特別委員会は平成30年 3月22日開催の掛川市議会 2月
定例会において設置され、市内現地視察、関連団体との意見交換や先進地視察研修を行いながら、これまで延べ10回の
委員会を開催し、議論を重ねてまいりました。
協議経過。 5月25日の第 1回
特別委員会では、当局より、掛川市における観光、デスティネーションキャンペーン、ラグビーワールドカップ、東京オリンピックのキャンプ地に関することの現状と今後の取り組みについて、説明を受けた後、協議に入りました。
まず、私から、スポーツ観戦、観光のために来てくれたお客様、そして掛川市民のために、どのように掛川市を売り込んでいくのかが非常に重要であるとの考えを述べました。
委員からは、掛川市では、「ap bank fes」や「カケガワバンドフェスティバル」が行われており、これを機に「音楽のまち掛川」をPRするとともに、音楽のまちづくりを推進することも必要ではないかとの意見や、他の委員からは、観光協会、商工会議所、商工会、
指定管理者などと連携し、中長期的な計画を定めて進めていく必要があるとの意見や、PR方法を工夫し、観光資源を発信する必要があるなどの意見が出されました。
6月13日の第 2回
特別委員会では、掛川観光協会の 3支部の会長をお迎えして、掛川市の観光についての現状と課題、今後の取り組みについてそれぞれ講話をいただき、地域性による課題や観光資源の活用方法等、各支部の取り組みを確認しました。
7月 3日の第 3回
特別委員会では、これまでの意見を踏まえた上で、市内 9施設の現地視察を行いました。それぞれの施設スタッフから、どのように観光客を呼び込んでいるのか、快適に過ごしていただくための環境整備について、工夫していることや苦労していることなどの説明を受けました。施設によって誘客方法が異なり、小規模施設については、住民の力をかりて努力している様子が確認できました。
8月 2日の第 4回
特別委員会では、市内現地視察を終えての意見交換を行いました。
委員から、外国人向けにわかりやすい魅力ある観光案内板を設置したらどうか、掛川ならではのストーリー性ある体験プログラムを構築してはどうか。施設ごとPRするのではなく 1つにまとめて効果的にPRしてはどうか。楽しく目的地に着けるために、道中で非日常的な体験ができるようにしてはどうかなどの意見が出されました。
8月22日から23日にかけて、長野県上伊那郡飯島町と岐阜県恵那市岩村町の行政視察を行いました。飯島町では、町の活性化を進める住民の事業例として、地域おこしの取り組み状況や移住者増加に関する施策についての視察を行い、岩村町では、岩村城跡、城下の町並みを生かした観光振興や体験できるプログラムについての調査・研究をしました。
飯島町は、住民がみずからの知恵と工夫により、自主的・主体的に地域の元気を生み出すさまざまな事業を展開し、町の特産物や文化等を町内外に発信し、観光客を呼び込むための仕組みが参考になりました。また、地域おこし協力隊を導入し、都市地域から一定期間、町に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や地域協力活動を行いながら、町への定住・定着を図るとともに、トレーラーハウスを使用した短期の住宅体験やお試し暮らしリサーチ住宅など、町の暮らしを体感していただくことで移住定住につなげておりました。
岩村町は、岩村城跡と重要伝統的建造物群保存地区に指定されている岩村本通りを視察し、岩村の文化や歴史に触れ、掛川城周辺や横須賀の町並みを今以上に整えていく必要を感じました。また、木工、型紙、城下町めぐりなど行える体験プログラムを集めた「いわむら五っこ」を視察し、体験の一部「型染」の体験をさせていただき、体験型の観光施策は、見る観光から五感で体験する観光であり、より深く掛川の魅力を伝えることができるため、現状に加えてさらに充実すべきだと思いました。
9月12日の第 6回
特別委員会では、行政視察を終えての意見交換と、これまでの調査・研究を踏まえ、「観戦客、観光客を呼び込むための仕掛け」と「快適に過ごしてもらうための環境整備」について協議をしました。
委員より、地域おこし協力隊の導入を進めるべきではないか。見るだけの観光だけではなく土着文化に触れる「体験できる観光」の整備が必要ではないか。掛川城周辺や横須賀街道は無電柱化を進め、景観をよくしていくことも必要ではないか。いかに掛川ファンを創造していくのかに尽きるのではないか。観光地を交通規制する対策も必要ではないかなどの意見が出されました。
10月24日の第 7回
特別委員会では、これまでの協議内容を踏まえ、さらに検討を重ねました。
委員より、大規模イベントの際には、市内の宿泊施設が不足するため、イベント民泊の仕組みづくりが必要である。学生等のスポーツ合宿をターゲットに宿泊施設を整備するなど、スポーツ交流人口を拡大してはどうか。ラグビーワールドカップを初め、大規模イベントの開催期間中は、お茶、イチゴ、サツマイモなどの農産物収穫体験を広くPRしてはどうか。農業や商業の体験型観光を構築するためには、観光客に対しての指導者の育成が必要であるなどの意見が出されました。
11月30日の第 8回
特別委員会では、調査・研究のまとめについて協議を行いました。
委員より、2020年東京オリンピック台湾アーチェリーチームのキャンプ地にもなる「つま恋リゾート彩の郷」には多くの方が訪れる。この来客者をターゲットに掛川市の魅力を発信し、市内へ誘導するべきである。自然や歴史、文化等の地域資源を磨き上げ、ニーズに合った体験型や滞在型の商品開発が必要ではないか。市民が地域資源の魅力を学び、みずからがセールスマンとなってPRしていくことも必要である。周恩来元首相と松本亀次郎先生のろう人形寄贈を契機に、日中友好の地として情報発信し、観光交流人口を拡大する必要があるなどの意見が出されました。
12月20日の第 9回
特別委員会では、具体的な提言の調整を図り、
委員会のまとめを行いました。
まとめ。平成から新しい元号に改元される節目の年。ここから始まるゴールデンスポーツイヤーズ。今年はラグビーワールドカップ、来年に東京オリンピック・パラリンピック、そして再来年には関西ワールドマスターズゲームズという世界規模のスポーツイベントが 3年にわたり開催されます。世界が日本を注目しているこのときに、地域の活力を高め、掛川市の魅力を世界にアピールする絶好の機会です。国内外から多くの観戦客、観光客を呼び込み、掛川市に訪れていただいた方に快適に過ごしていただけるよう、市民総ぐるみで「おもてなし」をすることで、一過性のイベントとして終わることなく、掛川市の未来を切り開くレガシーとなるよう努めなければなりません。
この機会に、受け入れ態勢を整えるとともに、自然や歴史・文化等の地域資源を磨き上げ、さらには地域に潜在している資源を発掘して、新たな観光商品を見出すなど、多くの施策を展開していかなければなりません。訪れた方が掛川の歴史と文化に触れることで、また掛川に行きたいと思える掛川ファンをふやすため、あらゆる手段を講じて世界へアピールしていただきたいと思います。
以上のことから、次のことを提言します。
大項目 1番です。国内外から多くの観戦客、観光客を掛川市に呼び込むための仕掛けとしまして、 1、 4月 6日の「城の日」にちなみ、効果的に「掛川三城ものがたり」の魅力を世界に発信すること。 2、音楽の聖地と言われる「つま恋リゾート彩の郷」に訪れる来客者をターゲットに掛川市の魅力を発信し、市内への誘導を図ること。 3、おもてなし
委員会の活動がさらに活発に展開できるよう支援すること。 4、誘客は、消費者ニーズを意識し、あらゆる手段を講じて情報発信すること。
大項目 2番です。観戦客、観光客に快適に過ごしていただくための環境整備。
1、掛川駅がエコパスタジアムの玄関口にふさわしい機運を醸成すること。 2、掛川おもてなしゾーンを設置し、掛川の魅力を最大限PRするとともに、健康管理や安全安心な過ごし方などを周知し、観戦客が快適に過ごせる対策を講じること。 3、掛川祭りや掛川城周辺の歴史・文化ゾーンへ誘導し、街なかの活性化につながる動線づくりをすること。 4、掛川の魅力が伝わる観光を目的とした交通網のあり方を検討すること。 5、多言語観光案内看板を設置すること。
大項目 3番です。 5年先、10年先を見据えた観光振興のあり方について。
1、「音楽のまち掛川」をPRするとともに、音楽のまちづくりを推進すること。 2、周恩来元首相と松本亀次郎先生のろう人形寄贈を契機に、日中友好の地となるよう、生涯学習や報徳を通じて交流人口を拡大させること。 3、自然や歴史・文化等の地域資源を今以上に充実させ、消費者ニーズに合った体験型や滞在型の商品を開発すること。 4、地域に潜在している観光資源を生かすため、市と地域が連携を図り、新たな観光資源を生み出すこと。 5、掛川ならではのストーリー性のある体験プログラムを構築すること。 6、訪日外国人向けに、体験型、見学型による地元の生活スタイルを提供すること。 7、人材育成と移住定住促進の観点から、総務省の地域おこし協力隊制度を速やかに取り入れ、有効に活用していくこと。
以上、これら将来を見据えた観光振興のために計画的・継続的・意識的に実行していくことを提言します。限られた時間の中での協議ではありましたが、貴重な意見をたくさんいただき検討することができました。また、各委員や当局から活発に議論が展開されましたことに
委員長として感謝申し上げます。
内容については大変膨大であり、その全てを報告できなかった旨を申し添えます。今後策定する観光振興計画に盛り込んでいただくことを望み、本
特別委員会の
委員長報告とさせていただきます。
○議長(
鈴木正治君) 以上で
委員長の報告は終わりました。
以上で本日の日程全部を終了いたしました。
明日は午前 9時から本会議を開き、代表質問を行います。
本日はこれにて散会します。
午前10時51分 散会...